KAI-YOU BLOG

KAI-YOU inc.からのお知らせや、コラムなどの読み物コンテンツを掲載します

週刊KAI-YOUvol.26|エイプリルフールとステッカー|

この記事をシェア

今年もエイプリルフールをむかえ、Web業界を中心に色々なネタが展開されていました。数年前から色んな企業が力を入れ始めた印象がある、このエイプリルフール企画。最近では毎日ネタのようなコンテンツを、会社をあげて投下している株式会社LIGさんや、株式会社バーグハンバーグバーグさんがいらっしゃるので、かなり高度な戦いになっているような気すらしました。

■嘘とフィクション
嘘とフィクションについて考えると、特に寓話や神話の世界に嘘をテーマにした作品がたくさんあることが分かります。KAI-YOU.netのこの記事でも紹介したように、アベルとカインの話や、千夜一夜物語も嘘が関係していますし、よく知られたものではオオカミ少年やクレタ人の話なんかもありますね。
そもそもフィクションというもの自体が、作者によってよく練られた嘘の連なりだと言うこともできるわけですが、僕がこのエイプリルフールで思い出したのは、映画『グッバイ、レーニン!』でした。

グッバイ、レーニン! [DVD]

グッバイ、レーニン! [DVD]

大体のあらすじはこんな感じです(だいぶ前に観ているので、やや違ったらすみません……)。
物語の主人公は父が家族を捨て単独で西ドイツに亡命したことで、母親とともに社会主義に傾倒する東ドイツ在住の青年・アレックス。ある日デモで警官ともみ合っていたところを母親に目撃され、ショックを受けた彼女は心臓発作を起こして倒れてしまいます。意識が戻らない可能性があると医師から伝えられアレックスは落胆するも、奇跡的に復活を遂げます。
でも大きな問題があります。
というのも、彼女が昏睡していた8ヶ月の間に、ベルリンの壁は崩壊し、東ドイツに西側の文化、つまり資本主義的な文化がどんどん流入していたのです。

さらなるショックを母に与えまいと、アレックスはあらゆる嘘でもって、東ドイツと社会主義の健在ぶりを母に伝えます。テレビを見たがる彼女のために、東ドイツ時代のそれを模した番組を自らカメラを持ち制作したり、東ドイツ製のピクルスを求めて奔走したり……。でも徐々に社会が変化するスピードに嘘が追いつかなくなります(象徴的に描かれているのが、バーガーキングコカ・コーラの東ドイツへの進出だったりします)。しかしそのタイミングで、亡命した父親に関するとある情報が、ベルリンの壁が崩壊したからこそ、彼のもとに届きます。そしてここから物語が大きく動き出すのです。

結末はぜひ直接確認してもらいたいところですが、嘘をテーマにつくられたフィクションの中で、かなり好きな部類に入る作品です。「嘘はいけない」なんていうありふれた教訓は置き去りにして、史実を元にしたフィクション(=嘘)として、嘘と真実の間でこんなに美しい結末を描けたということが素晴らしい。ネタバレを避けようとすると抽象的になっちゃいますが、つきつづけた悲しくも温かみのある嘘が、真実として人に伝わり、結果現実を突き動かし人の心を打つ瞬間が確実にある、という事実がここにはあります。物語コンテンツの楽しさと美しさと役割って、こんなところにあるんじゃないかなと思っています。


■KAI-YOU.netリニューアル
さて、というわけで我々も楽しい嘘がつきたいなと思い、ご多分にもれず自社媒体である「KAI-YOU.net」を、「ローンチから2週間でデザインをリニューアルしました」……という形でエイプリルフール企画を展開しました!

f:id:KAI-YOU:20130403171315p:plain
▲しかし1日のためだけに、色々企画することの大変さが身にしみました……。そして個人的には、もう4月になっていることに改めて驚愕。

今回は『界遊005』の表紙をはじめ、これまでたくさんの案件でご一緒してきたイラストレーターのusiさんに、オリジナルのキャラクターを書き下ろしていただき、彼らがKAI-YOU.netをジャック。どこにどのキャラクターが潜んでいるか当てられた方には、オリジナルステッカーをプレゼントするというキャンペーンとしてみました。キャンペーンは当然1日に終了しましたが、せっかくつくったものでもあるので、下記ページにアーカイブしておきました。見逃された方はぜひ見てみてください!
http://kai-you.net/aprilfool2013/

f:id:KAI-YOU:20130403172048p:plain
f:id:KAI-YOU:20130403172058p:plain
▲編集部のメンバーも、キャラ化してもらいましたよ!

しかしこのキャンペーン、エイプリルフール企画とはいえ、ステッカーを楽しみに応募してくださった方をむげするつもりはありません。かっちり入稿して、今月中にはお送りさせて頂きますので、どうぞおたのしみに!
そんなわけで十分に他社のエイプリルフール企画をウォッチできてなかった感のあるぼくは、これから遡ってどんな企画が話題になっていたのか、チェックしてこようと思います……!
あ、そういえばVOTECLOUDにこんな投票板もできていました。ぜひ候補をみんなで追加していきましょう!
http://votecloud.jp/polls/view/628

広告を非表示にする