7月4日で創業6周年になりました
代表・米村と副代表・新見の連載がスタート。ふたりが毎週火曜に週替りでブログを書いていきます!
「代表/副代表が普段考えていること」「お互いが書いた記事への意見」「お互いに言いたいけど言いにくいこと」などなどが書かれていきます。
創業6周年を迎えた
ブログではお久しぶりです。
インターネットの会社なのに、僕個人はインターネットでここしばらく息してませんでした。大体ハイラルで草原を駆け巡っています(ゼルダの話です)。
7月4日でKAI-YOUは6周年を迎えまして、かろうじて日付が変わる前にTwitterでKAI-YOU公式アカウントをRTしときました。
※この写真は僕じゃなくて、KAI-YOUの藤木です
あっという間に6年!
創業当初は大して仕事もなくてヒマを持て余していたので(今も大抵ヒマですが)、毎晩アメーバピグにログインして、パンイチで色黒のおっさんのアバターで箱庭をうろつき回っては、女の子を真剣に口説いてる男女の間に割り込んで(アメーバピグはチャットがすべてオープン)、ひたすら無意味なジャンプを繰り返していた愉快な日々も今は遠く。
今では、社長のちゃんよねと渋谷でクリスマスのサンタギャルをYouTuberとしてナンパしてみたり、ちゃんよねとバレンタインに渋谷のギャルにチョコをねだったりする毎日です。
おかげさまでKAI-YOU.netが好調です
ここ最近、「KAI-YOU.net」のアクセスも好調です。
デイリー140万PVでた😭 明日もう少し増えてるかも。KAI-YOUやるやん😭 pic.twitter.com/0pegORtfWu
— わいがちゃんよねや👮🏾 (@TYonemura) 2017年6月29日
やったね。
別にWebメディアなんて儲かるもんじゃないけど、うちはスタートアップベンチャーではないのでどこからの出資も受けず、なんとかスタッフを食わせて、ある程度は好きなようにやってこれています。
ファッションブランド「POP is Here」も2度目のラフォーレ出店
KAI-YOUが立ち上げたファッションブランド「POP is Here」も、ラフォーレ原宿への期間限定ショップの出店を2度経験し、連日キッズたちがお店を訪れてくれて盛り上がりました。 kai-you.hatenablog.com
ぜんぶ売り切れちゃって今在庫がないんだけど、リンクだけ貼っておく! popishere.jp
7年目は何やろう?
ずっとやりたいと思っていてまだできてないことがたくさんあるので、今年はそういうのも実現していく。
例えば「KAI-YOU.net」は当初から「ポップポータルサイト」と標榜していて、ポータル化を前提にしているのでいよいよそれも実現していく。
多言語化も進めたいしECもやりたいし、全然別のサービスも始めるかもしれない。
オタクからパリピまで、おばあちゃんからギャルまで、巻き込んでポップな世界を実現していきたい。
7年目はポップを追いかけない
法人化する前から、KAI-YOUのコンセプトは「ポップ」だった。
会社の前身「界遊」から考えると、もう9年。ポップを見失いかける瞬間がなかったと言ったら嘘になるけど、ずっとポップを考えて、追いかけてきた。
ひとつだけ言えるのは、これまではまだポップを“追いかける”方に比重があった。
7年目は、ポップを創る方に軸を置いて、もっと広げていきたいと思う。
KAI-YOUをはじめたきっかけは2つ
と、上で大層なことを書いたけど、元々はKAI-YOUを始めたきっかけはすごくシンプルで、たった2つのことが命題だった。
いろんなところで言ってるけど、うちの創業メンバーはもともと全員、文学部日本文学科(日文出身の人には申し訳ない)っていうどうしようもない吹き溜まりにいたクソガキだった。
日文っていうのは2つの意味で吹き溜まりで、半数は生粋の文学オタク、もう半数は文学なんか興味ないけど大学は卒業しておきたいっていうちゃらんぽらんなモラトリアムたちだった。
どっちも、どうしようもない、どこにでもいる凡庸な学生って意味では大差なかったんだけど、俺らの中で、見解が分かれたことがあった。
文学オタクにとって、単位をとるために嫌々出席してくる学生たちは、敵意の的だった。
こんな身近に、広大な世界に繋がる深淵な“文学”が横たわっているというのに、なぜ興味を示さないのか? やつらには探究心がないと、見下される存在だった。(当然、逆もしかり、多くの学生にとって、ろくに就活もしない文学オタクどもは嘲笑の的だった)
ただ、お互いを蔑むその歪な派閥にはずっと違和感があって、僕らはいつも議論していた。
それを言葉にできたのは少し後になってからだったけど、そんな身近にいる人を巻き込めないってことは、それは「文学の敗北なんじゃないか」と考えるようになった。
それで始めたのが、ポップな文芸誌『界遊』だった。
ジャンルの壁とかめんどくさいマウンティングとかを超えて、いろんな人を振り向かせて巻き込むことができる力を、僕らは「ポップ」と呼んだ。
そして、KAI-YOUをはじめたもう一つの理由。あんまりこれまで公言しないようにしてたんだけど、それぞれ社会に出ても絶対にやっていけないような、どうしようもない僕たちでも、やってやれないことはない。それを証明したかった。周りに、というか多分自分たちに。
西尾維新原作の『めだかボックス』に、球磨川禊という人物が出てくる。
中盤まで神漫画なので是非読んでほしいけど、説明も全部はしょって、出色の10巻から3P引用させてもらう。
出典:『めだかボックス』10巻(集英社,2011) 10年近く経てば人は変わるもので、いろんな変化が起こってるけど、どうしようもないものをどうしようもないまま肯定したい、どうしようもないクズでもどうしようもないまま生きていけるって証明したい。その気持ちは今でも1mmも変わってない。
相変わらずクソガキばっかのKAI-YOUだから、いろんな人の協力なしではこれからも生きていけないし迷惑をかけるし時には過ちも犯すかもしれないけど、これからもどうぞよろしくお願いします。