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Webメディアで働くデザイナーってどんなことしてるの? KAI-YOUアートディレクターbpm

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KAI-YOU BLOGをご覧いただきありがとうございます。

KAI-YOUでは、新しいことにチャレンジしたいエンジニア、デザイナーを募集しています。Webメディアならではの、カルチャーやコンテンツからの刺激を受けられる会社で一緒に働いてみませんか?

今回は、当社でデザイナー・アートディレクターとして働いている佐藤亮介(以下bpm)さんにWebメディアで働くデザイナーってどんなことしてるの?どんな経験を得て今KAI-YOUで働いているの…?仕事の話から素朴な疑問まで、社内インタビューをしてみました。

KAI-YOUで働いてみたい!KAI-YOUの社員ってどんな人がいるんだろう?疑問や働いてみたい気持ちを持っている、そんな方に興味を持っていただけたら嬉しいです!

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デザイナー・アートディレクターのbpmさん

インタビュー:おとね ゲスト:bpm

ノリで始めたデザインが職業に

── ぼく、bpmさんの仕事って、実はよくわかってないんですよね……。

bpm 世間的には「デザイナー」と「アートディレクター」になるんだと思います。記事のアイキャッチを作ったり、Webサイト全体のデザインをやったり、POPisHereではアパレルのデザインとか。まぁ、基本的にKAI-YOUのクリエイティブ全部に携わってます。

── なるほど。デザインをやり始めたきっかけを聞いてみたいです!

bpm ぼくは多摩美術大学に通っていて、最初はアートで食っていけねーかなって思ってたけど、卒業したら本当に食っていけなくて。とりあえずデザインやろうって感じで、結構ノリですね。あ、思い出したんだけど大学の時に大きな大学内の展覧会があって、初めてやったデザインがその大きな展覧会のアートディレクターでDM作ったりとかWebサイトのデザインをやったりとか…それに関わるデザインを全部やって会場の配置とかも統括してやったのが初めてのデザイン経験。で、その時1回やって「面白かった!」ってなったんですけど、その後あんまり興味なくなっちゃって。卒業して絶望してそう言えばあの時楽しかったって思い出して始めたみたいな。

── 結構ノリなんですね(笑)経験を生かして個人制作とかしてましたか?

bpm 個人制作ばっかしてました。基本的に僕がやっていたのはアート寄りのプログラミングをやる学校って言うか学科だったので。卒業制作の話をちょっとだけすると、僕ちょっとだけ音楽もやってたんですけどヒップホップによく使われるMPCっていう楽器があるんですけどそれを使ってやってたんですよ。

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MPC1000

MPC1000これでパフォーマンスできないかなと思って、当時HIFANANIKEのコラボの映像がめっちゃかっこよくて。これでなんかやってみたいなって思って色々考えて最終的に作ったのは、公衆電話を買ってきてそれを改造してMPCにするっていうのをやっていました。

── すごい…

bpm 受話器とボタンがあってそこにマイクを通して、その場でサンプリングしてボタンに割り振ったりボタンにドラムの音とか入れたり。「ルーパー」っていうギターリストがよく使うメロディーを区切ってループさせる機械があって、それも搭載してドラムの音と電話のピポパ音と自分の声とかを即興でサンプリングして作曲するみたいなパフォーマンスをやっていました。なんか割とデザインというか、「自分がおもしろい」と思うものを作る感じでした。

── 物作りが好きだったんですね!そういう自己制作と会社内でのクリエイティブの違いとかってありますか?

bpm 基本的には社会に出るとなんでもそうなんですけど、自分ひとりで作るものは殆どないっすね。だから、誰かが求めているものを作らないといけなかったり、他人を意識して作るっていうのはすごく大事になると思います。

── なるほど…気になったことが1つあるのですが、作品を作ってきた中でbpmさんが取ったことある賞とかありますか?

bpm んー覚えているのは2回かな。。大学在学中に、graniphっていうTシャツの会社が2年に1回開くコンテストがあって、選ばれるとTシャツとして売られますみたいな。銀賞をもらったのが確か2011〜12年くらいかな。次のやつが割とでかくて、UTGP2015スターウォーズコラボの時にそれも銀賞を頂きました。副賞がめちゃくちゃ嬉しくて、ルーカスフィルムに招待されるっていう。受賞者だけがサンフランシスコに4日間とか行けるんですよ!

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UT GRAND PRIX 2015 銀賞受賞作

── めちゃくちゃすごいですね…

様々なカルチャーを吸収できる、それが糧になる

── KAI-YOUでアートディレクターとして働こうと思ったきっかけはなんですか?

bpm KAI-YOUは3社目なんですよ。友人が会社を興す機会があったので、そこを手伝ったのが2社目で、業務が落ち着いてきた時期に時間がめっちゃ余ったんですよ。その時に、また好きなことをやろうっと思って、元々ラッパーが好きで似顔絵を書いてTwitterで本人に送りつけるっていう嫌がらせをしている時期がありました(笑)、DOTAMAさんあたりを描いたら広まって。そしたらKAI-YOUの代表の米村からダイレクトメッセージで「今は仕事とか何やってるんですか?」って感じのメッセージが届きました。その時はまだ2社目の会社にいたし、やることも残ってたんで「機会があったらよろしくお願いします」みたいな感じでした。その後、何度かKAI-YOUに遊びに行ったりパーティーイベントに行ったり。そうこうしている内に自然に入ったって感じです。

── ダイレクトメッセージがきっかけだったんですね!現代的…実際に入社して良かった事とかってありますか?

bpm めちゃくちゃあります。僕は元々あんまりオタクカルチャーとかわかんなくて、本当に「ラップ好き」みたいな。入ったら自分の全然自分の知らないカルチャーがあって、アニメカルチャーとかも深く沢山知れました。知ってた事もめちゃくちゃ掘り下げている人たちがいっぱいいて、話しててめちゃくちゃ面白いですね。

テクノロジーな目線からPOPカルチャーやオタクカルチャーを切り込んでいく

── アートディレクターとしてPCサイトを見やすくしたり記事を読んでもらうためにこだわってることはありますか?

bpm それはありますね。例えば仕事でアイキャッチっていう記事の表紙を作るのがあるけど、僕は記事の内容もしっかり見たい。例えば、インタビューだったらどういう人に話をしているのか、このニュースだったらどこが面白いポイントか、そういうのがデザインのスタートだったりしますね。内容とかコンセプトがどこにあるのかっていうのをちゃんとヒアリングしてから作る。そうすると最善なアイキャッチを作れるし、読者の気持ちを考えられる。それが記事を見てもらえる事に繋がると思います。後は文字、文字は元々僕とても好きな分野なので。

── タイポグラフィーですね!

bpm そうですね。だからなるべく文字は読みやすくとか、基礎的な事はいつも考えています。

── すごく分かります、知識がない人よりあった人が作る方が説得力ある気がします。アートディレクターとして印象に残ってる仕事やプロジェクトとかはありますか?

bpm 最近だとKAI-YOUとシェアコトさんが作ったメディアがあって『SHAREPOP』って言うんですけど、そのデザインが結構評判が良くて、自分は元々Webデザインというよりグラフィック寄りだったので少しずつ上手になっていってるって自分で思えた実感があって凄く良かった。僕は3Dもやってて『SHAREPOP』のメインビジュアルも自分で作ったりしてて、主観してみても割と良かったし、中々悪くなかったんじゃないかと手前味噌ですが思っています。

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SHAREPOPビジュアル

── 今後KAI-YOUでやってみたいことなどありますか?

bpm ECサイトに今注目しているというか、KAI-YOUにかなり強い状態でコミットさせたいってのはありますね。なんかイラストレーターとか漫画家さんとか、そういう人との関わりが多い記事とかが結構あって、その人たちの作品とKAI-YOUの関係性みたいなのも実際お金が関わったらどうなるんだろうってのは興味あります。あんま現実的じゃないので言うと3Dプリンター買って来て色々やりたいみたいなのはあります(笑)

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3Dプリンターで作ったフィギュア

── bpmさん3Dプリンターで色々作ってますもんね!(笑)現状でのKAI-YOUに足りない課題などはありますか?

bpm 個人的にはもっとテクノロジーとかに興味を持って良いのかなと思っています。まあ興味はあるんだろうけど、もうちょっとテクノロジーを意識できると面白いなと思います。

── テクノロジー?

bpm 僕の今言うテクノロジーは科学なんですけど、今すごい科学革命がずっと起きまくってるんですよ。個人的に興味があって、ちょっとズレちゃうかもしれないけど、初音ミクっているじゃないですか?あれも、その時代の新しい技術だったし、技術以上にカルチャーとテクノロジーを結びつけた事が僕はすごいなと思ってて、よく言われてるけれど。そういう風な目線からPOPカルチャーやオタクカルチャーを切り込んでいくのは今も面白いんじゃないかなと思いますね。

挑戦できる人の幅は広い

── KAI-YOUに必要な人材が必要だと思いますか?

bpm やっぱりカルチャーに興味があって、当たり前だけど前向きなエンジニアやデザイナーですね。例えばテクノロジーでもカルチャーでもそうなんですけど、新しいものとか騒がれてるものに反応して、自分の好きな範囲だけでも掘り下げてみたり広げてみたり出来る人とかですね。

── digる人ですね

bpm そうdigる人(笑)。僕個人としてはあんまり「狭く深く」ってよりは、なるべく「深くめっちゃ広く」みたいな人が良いと思っています。

── 確かに、それは思います。話してて面白いですもんね

bpm 話してて面白いし、もちろんどっちも居た方が良いんだけど、めちゃくちゃ広い考え方を持っている人っていうのが前に進むには必要とうか、車のヘッドライトみたいな役割をすると思うんですよね。見通しをよくしてくれる人が居たら面白くなるんじゃないかなって思います。代表の米村とかはそういった気質だと思うし、他にも必要だと思う。

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bpmさん

── 仕事の場合、現状出来る事や技能面も関わってくると思うのですが、、その辺ってどれくらいスキルがあった方が良いと思いますか?

bpm HTMLCSSJSなど文字組みを書けてWebサイトを作る技術が有り、且つデザインも出来る人っていうのは必要だと思います。

── それはWebデザイナーとしてという事ですか?

bpm フロントエンジニアって事ですかね、言い方としたら。エンジニア寄りの人で、どんなサイトが見やすいかちゃんと理解している人でしっかり勉強している人。あと、デザイナー寄りで言うと、技術的にはうちではPhotoshopが使えればとりあえずは大丈夫かなと思います。あとは最近、開発チームで使い始めた「Sketch」。Webサイトのデザインをチームでするには便利なソフトです、それが使えたら良いのかなと思いますね。入ってからIllustrator覚えたりとかはあると思います。

── 結構挑戦できる人の幅広いですね、Photoshopができるっていうのはどの位のレベルで「できる」っていうんですか?

bpm そうですね、幅はかなり広いと思います。難しいなその質問…僕と同じくらいできるって事じゃないですかね(笑)。写真のレタッチをしたり、タイポグラフィが出来るかどうか。今KAI-YOUで合成などの作業はあまりないのですが、クライアントに企画とか提出する時、企画書にイメージ図とか載ってあると分かりやすいじゃないですか。それくらい出来るとクオリティーも上がるしかなり良いんじゃないかなと思います。

離れすぎない分業それが良い会社につながる

── アートディレクターとして編集部とどう関わっていくのが理想だと思いますか?

bpm 理想論だと、常にお互いのことを考えられる様な関係。やっぱり部署が違うと、使っている頭が違うのでコミュニケーションが1番難しい。さっき言ったヒアリング1つにしてもしっかり聞かないと、ズレた物を作ってしまうのもありがちだし。アートディレクターって所を少し強調して話すと、サイトを作った後に運用してくれるのは編集部の人達なんですよ。このサイトを上手く使うと綺麗に見えるかっていうのを説明する責任が開発部にはあるし、逆に言えば編集部はちゃんと咀嚼して理解をしてから使用する責任もある。その関係性が大切なんじゃないかなと思います。

── 作っていく段階でのコミュニケーションや指摘をお互い言い合える様な関係性が大切ですね。

bpm あと、お互いのことに対して疑問を持つ事が大切だと思う。実は疑問を持つのはとても難しくて、編集部の人がデザインに疑問を持ったとしても、言えなかったりだとか。色々あるんすよ大人ってのは(笑)でも本当は言った方が良くて、言えないなら紙に書くなりSlackで伝えるっていう事が大事。それがチームワークに繋がるしお互いのことを思いやれる。

── bpmさんにとってチームワークってなんですか?

bpm バランス感覚だと思います完全に。指摘する事によって状況が「悪くなる」っていうリスクも勿論あるんだけど、そのリスクを周囲が悪い方向に持っていかない様にしたりとか、距離置くことも大切なんだけど全体で気遣う事でリスクは軽減されていくのかなって。

── 距離感をもった分業…?

bpm 分業するけど、離れ過ぎない。思った事は言える様にするけど、言い方は考えた方がいい。そういうのが「良い会社」に繋がると思う。

── 名言ですね。これからの自分の目標はありますか?

bpm 自分の当面の目標は、カッコイイとかカワイイっていう感情から記事とかに入ってもらって、感情的になったものを自分なりに文字とか読んで読者が分解して自分のものにできる様なメディアというか、デザインをしていけたらなと思います。

── 最後にbpmさんにとってPOPとはなんですか?

bpm 僕にとってのPOPは「四次元」だと思います。四次元は調べると色々面白い事が出てくるので、「POPに繋がる事が書いてある」と思って読んでみてほしいです(笑)。繋がりとかまとまりみたいな物を、ここはまとまりだよってちゃんと明示してあげられる事がPOPの役割というか、自分達ができる事なのかなって。

── 調べます…!有難うございました。



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bpm
Twitter@BPM60_13579



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