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週刊KAI-YOUvol.23|ジセダイイベントと新しいKAI-YOUのチーム論|

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■『ジセダイ』リニューアル記念& 編集長就任記念イベント「86年生まれの次世代編集長たち」@B&B

これまであまり縁のなかった下北沢。今年はかなりの頻度で足を運んでいるような気がします。というわけで、2月6日に下北沢はB&Bで開かれたイベントに登壇させて頂きました! 今回は友人でもある星海社の編集者・今井雄紀くんが、『ジセダイ』の編集長に就任するということで、86年生まれの編集長を招集し、色々話し合うというイベントでした。

イベントは2部構成でスタート。今井くんが『ジセダイ』の紹介と、リニューアルコンセプトについて説明するという、初めての編集長としての業務を行っている中、僕はうろうろと店内の棚を眺めていました。
その後は86世代の登壇者の個人年表をひもときながら、『ジセダイ』のメイン読者である10代後半あたりにどんな転機があったのかを話しあいました。3人の年表に共通していたのは、どうも中学、高校あたりにその後の人生のキーになるようなきっかけとなる出来事が起こるということ。そして、実際にきっかけを行動に移すのは大学に入ってから、というところも同じでした。

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▲しかし自分史というのはおそろしい……。


2部はいまをときめくブログ「ミキレポ」の女子高生ブロガー・草野美木さんによる、公開質問タイム。ネットの向こう側から寄せられた質問をまとめつつ、自分の意見とともに堂々と繰り出す様は、とても女子高生とは思えませんでした。もっと美木さんターンの時間を作れたらよかったのかな。そんな美木さんは、当日B&Bの最年少登壇者記録を更新されたとのこと。10代のうちからこうした活躍ができるというのは、単純にスゲーことだと僕は思います。ちょっとした黒歴史を年表で披露した後だったので余計に……。

最後は、はあちゅうさんと今井くんへのケーキが登場したり、編集長の座を奪われた柿内さんからバラの花束で闘魂注入されたりと大いに盛り上がりました! 個人的にはもっと議論を丁寧に行える時間があるとよかったと思いつつ、まだまだ機会はあると思うので、今井くんぜひ今度はガッツり議論しましょう。

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▲就任式ということもあり(?)、ケーキには後光が差していました。


■「横浜キュレーションラボ」にゲスト講師として登壇しました!
さて、イベントの登壇はまだまだ続きます。ありがたいことです。
この「横浜キュレーションラボ」は、B&Bで行われ、僕もゲスト講師として登壇させて頂いた「働くキュレーターLAB」の横浜バージョンとも言える企画講座です。銀河ライター主宰/元「広告批評」編集長である河尻享一さんが、毎回ゲスト講師を招くという形式は踏襲されています。全8回をテーマ別に組まれたカリキュラムでお届けするのも同じですが、横浜バージョンにローカライズされている他、テーマも変わっているのでまた違った話が毎回聞けることでしょう。

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▲会場は、横浜三井ビルディング。でかい!

メディアのあり方が変わり、多くの人が自分から情報発信ができる環境が整った今、「編集」という言葉が持つ意味や価値もまた変わりつつあります。「編集」というスキルは、これまで出版業界の中でのみ美しく機能していたような秘技ではなくなりました。多くの人にとっての、ゲームの攻略法になっている、というのが個人的な実感です。そして万人がメディアを動かせる今、その価値は高まっています。
2月15日(金)の「『自伝』をキュレーションする」と題された回では、僕がKAI-YOUで行なってきた事例や、そもそも雑誌『界遊』を始めたきっかけなどのエピソードを踏まえながら、「編集」というスキルの持つ強みについて、お話させて頂きました。

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▲会場入口の扉を開けてくれた河尻さん。


唐突ですが今シーズンのKAI-YOUは、人数が増えたこともあり、組織のあり方を見直しているところです。そこでまず、個々の人間が外に出ることを進めていこうと考えました。これまで取材やイベント登壇は武田がやらせていただいておりましたが、全員が前に出ていく体制をとりたいと思っているわけです。

「『自伝』をキュレーションする」の回は武田のみの登壇となりましたが、3月29日(金)の「リアルな街体験をデザインする」には、弊社でメディアプランナーとして、紙媒体はもちろん、Webやイベント企画なども手がけている米村智水が登壇いたします。武田目線とはまた異なった話もできると思うので、ぜひご期待ください。まだ講座参加の募集もしているようなので、興味のある方はぜひチェックしてみてください! 参加者のみなさんにとって、刺激となるようなお話をしたいと思っています。