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KAI-YOU起業への道 〜起業準備篇その2〜

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なかなかコンスタントに更新ができないまま、もう3月になってしまいました……。起業してから、早くも半年強がたったことになります。
会社を始めてから、いろいろとこれまでとは変わってきた部分があるのですが、1番は始めて会う人に「どういう経緯で会社にしたの?」ということ。その度にこのエントリを早くかかないとなあ、となぞの罪悪感に襲われるわけです。
また最近は、同い年でこれから会社を始めたいと思っている人にお会いすることも多いんです。なのでこれまでを振り返りつつ、彼らの背中を押すことができたらいいなあということで、今回は実務レベルでの話ができればと思います。


起業までのいきさつについて、これまでのエントリを読んでないかたは、下記からどうぞ!

KAI-YOU起業への道 〜決意前夜篇その1〜
http://d.hatena.ne.jp/KAI-YOU/20110711
KAI-YOU起業への道 〜決意前夜篇その2〜
http://d.hatena.ne.jp/KAI-YOU/20111027/1318693329
KAI-YOU起業への道 〜起業準備篇その1〜
http://d.hatena.ne.jp/KAI-YOU/20111227/1318693329


さて、慣れない「はじめての会社の作り方」みたいな実用書を読んで「ううむ」と唸っていたところだったわけです。加えて、会社を始めた方のブログなども読みながら、自分たちの目指す会社にとって最適な方法を色々考えていたわけですが、いかんせん僕らにはあまり時間の余裕がなく、最終的に会社立ち上げの事務手続きは1週間ほどで終えました。
結論から言えば、それくらいでも十分できるってことです(もうちょっとあったほうがもちろんいいですが…)。

ただあまり参考になる本はなく、わざわざ細かくむずかしく書いてるんじゃないかなと思うこともあったので、以下では超基本的な部分だけ、簡単にまとめてみました。前提として、ぼくらは「合同会社」という会社形態であること、できるかぎりお金を使わないで自分で効率よくやってみる、という方針をとっているので、その点だけあしからず。とはいえ、今回のエントリではその他の会社形態にも当てはまることも多いので、株式会社ほかでもほぼ同じだと思います。じゃあさっそく、どういう手続を踏めばいいのか、なんですがその前に、用意しておくものがいくつかあります。


○会社設立前に用意しておくもの
・住所
・電話番号
・印鑑
・資本金
・代表者の印鑑証明
・代表者の実印
・社員の認印


【住所/電話番号】
まず、本社所在地に使うための住所と電話番号をなにかしら用意しておくことが必要です。とりあえず自宅で登録して、いい物件が見つかったら移すという手もありますが、変更登記に3万円(同一法務局管轄内)〜6万円(法務局管轄外)かかってしまうので、先に決めておくほうがいいですね。立ち上げ時期には、少しでもお金の出を押さえておきたいものですし…。

ぼくらの場合は、会社立ち上げに先立って1ヶ月前からオフィス物件をとりあえず抑え、そこで登記の準備をしていました。ライフラインやネット、電話などひくのに意外と時間がかかってしまったのを思い出しました。


【印鑑】
会社の実印です。
登記段階では、とりあえず代表者と会社の名前の入ったもの(「代表取締役」とか合同会社なら「代表者印」とか刻印されている)があればいいのですが、その後必要になる「銀行印」と「角印」とあわせてセットになっているものがあるので、それを買うのがいいでしょう。象牙とかでできてるカッコイイやつもありますが、最初にそんなところにお金をかけてもしょうがないということで、ネットで安いものを買いました。
たしかここですね
http://www.hankoya.com/shop/llc.html
「会社設立セット」みたいなのを、取り扱っているとこもあるので、うまく利用するのがいいかと。


【資本金】
肝心の資本金です。
2006年に改正された会社法から、最低資本金制度ってのがなくなりました。それまでは、株式会社=1000万円以上、有限会社=300万円以上という最低のハードルがあったのですが、いまでは1円でも会社が作れます。
とはいえ、会社立ち上げ以降に融資を必要としたりする際には、この資本金額が「どれだけ本気で事業を考え、準備してきたか」ステータスになるので、ある程度あるにこしたことはないです。とくに色んな自治体や日本政策金融公庫などの「創業者支援融資」を受けるときには、希望の融資額の1/3の自己資金が必要、みたいな縛りがあったりします。
決算を迎えていない会社には、事業を評価することができないので、どれだけ準備と備えがあるかが融資履行の際に判断基準になるようですよ。

あとこれは、何もしらない状態のときに勝手にぼくが心配していたことなんですが、資本金っていうのは立ち上げ移行、ちゃんと使えます。へんな勘違いをしていて、もうその資本金額で登記したらそのお金は動かせないって思い込んでたんですよね…w
いま考えると「ええ!」って自分で引いちゃうんですけど、最初期の落とし穴な気がするのはぼくだけでしょうかね??


【代表者の印鑑証明/実印】
ぼくらの年だと、実印を持ってない人も多い気がします。
登記書類を作成するときにも、実印の押印が必要なのと、その印鑑証明書が必要なので事前に管轄の区役所にいって登録しておきましょう。どんな印鑑でもいいので、認印でも可能なのですが、せっかくなのでちゃんとした印鑑がいいかもですね(これから使う機会もあるし)。
ぼくはなぜか父親が昔に中国で作ってきた、「俊」とだけ刻印されたイカした印鑑があったのでそれを登録しました。実印は下の名前だけでも大丈夫なようです。


【社員の認印】
自分=代表者以外の立ち上げメンバーがいる場合、彼らの印鑑も書類作成上必要なので、事前に用意してもらいましょう。代表者以外は、実印でなくても可能なので、認印で十分です。もちろん実印でも問題はないはず。



とりあえず慣れない書類作成までに、上記のものを用意しておくのが効率がいいです。書類作りながら「あれが必要だ!」「え、これも?」みたいにバタバタしていると、ムダに時間ばかり使ってしまいますから……。立ち上げ期前に、時間とお金を使ってしまうのはもったいないので、スマートに用意しておくのがいいですね。なんて書いてますが、ぼくは全部自分で進めたので、ここまでくるのに随分と時間をかけてしまいました。これから会社を立ち上げる人は、ぜひ参考にしてみてください!


と、ここまでで随分と書いてしまったので、今日はここまで。次回はこの用意したものたちで、どうやって登記まで進めたのかを振り返りたいと思います。