KAI-YOU BLOG

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KAI-YOU Premiumをリリースして3ヶ月の手応えと課題、そして──

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わいがちゃんよねや

こんにちは、KAI-YOUのわいがちゃんよねや@tyonemura)です。

2019年7月にKAI-YOU(株式会社カイユウ)は会社としてめでたく8周年を迎えることができました。

これも日頃から応援してくれるみなさまや、協力してくれるクリエイターや関係者のみなさんのおかげだと思っています。社員一同、1日10000回、感謝の正拳突きの日々です。

ところで、2019年3月末にKAI-YOUでは新メディア「KAI-YOU Premium」をリリースしました。KAI-YOU.netを2013年にリリースして以降、ようやくリリースすることができた新しいサービスです。

日々の取材やニュース配信、タイアップ企画の設計など、メディアを運営するということはとても多くのリソースが必要になり、なかなか新しい何かを開発することが後手に回ってしまいましたが、ようやく公開できました。

KAI-YOU Premiumをつくった理由

f:id:KAI-YOU:20190711173430p:plain KAI-YOU Premium

KAI-YOU Premiumは、日本初となるポップカルチャー専門のサブスクリプション型メディアであり、コミュニティであり、ポップカルチャーの新しい楽しみ方の一つです。

サブスクリプション型メディアという名の通り、ユーザーからの月額課金によって運営されるメディアとなっています。

このモデルを採用した理由はいくつかあるのですが、まず大きいのは、広告ではなくコンテンツによるマネタイズの実践と、それによるメディアの持続可能性を探りたいという思いがありました。

テレビや新聞を含め、メディアというものは元来、他企業からの広告出稿、あるいは協賛によって成り立っています。特にWebメディアはそれが顕著で「記事広告」と呼ばれるコンテンツと一体型の広告手法が注目され、業界的に普遍的なビジネスモデルとなっています。

僕たちのメイン事業となっているKAI-YOU.netも大変ありがたいことに、「ポップ」という一見曖昧なテーマや雰囲気、そのカルチャーに賛同してくれたスポンサー/クライアントの方々が毎月多くの記事広告を出稿してくれることで、その大部分が成り立っています。

ただ、一方でメディアに携わる編集者として、自分たちで企画して考えた記事や動画=コンテンツには実際にどれだけの価値があるのか、コンテンツや体験そのものを販売するような形でのメディア運営は可能かを日々考えていました。

KAI-YOU Premiumで実現していくこと

Premiumのコンセプトは、「ポップカルチャーの未来の担い手を育てる」です。相変わらず抽象性高いですが、超情報化社会から生まれた複雑で多様で自由な世界を肯定することにあわせて、“より明確な指針“となるようなコンテンツを世の中に届けたい、とも思っています。

サブスクリプションというモデルを採用し、このような思想の元に生まれたからには、ある程度のペルソナを設けてみました(驚くべきことに、KAI-YOU.netの想定読者層は全人類というふざけた態度でやっています)。

ぼくはPremiumに登録してくれそうなペルソナを「ポップアディクト」と名付けました。ポップ中毒者たちのために、ポップ中毒者たちによるメディアです。20〜40代の大人だけど、衣食住より「遊」を優先してしまうような、ヤバいポップな奴らのことを指します

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KAI-YOU Premiumを開発した理由について、直接的なきっかけというものは特にありませんが、ニュースやコラム、インタビューなどを延々と更新し続けてきて今年で6年間になります。そうすると、我々は誰に向けてコンテンツを届けているのか、誰に喜ばれているのかを知りたくなってきました。

Webメディアという媒体は日々不特定多数のユーザーがふとしたきっかけで訪れ、あるいは去っていきます。何度も観ることで「読者」となってくださる方もいます。

そのような「読者」となってくれた人たちに向けて、KAI-YOU.netの無料コンテンツでは実現できないような深掘り、お金をかけたコンテンツづくり、あるいは読者たちと我々、編集/開発がコミュニケーションすることで、より世の中に向けて、ポップな体験を生み出していきたいと考えています。

KAI-YOU Premium 3ヶ月の手応えと課題

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そしてリリースして3ヶ月がたちましたが、まず思ったより登録/継続してくれる人がいることに驚きました。

月額1000円を(現状)テキスト主体の、しかもポップカルチャーという実践的ではない分野のメディアに支払ってくれるユーザーというのは、正直あまりに未知、というより1ヶ月で数人いればいいのでは...という不安がよぎったことを正直に告白しておきます(ビジネスとしてヤバいですが、メディアはゆっくりと成長していくものなので特に焦りもなかった)。

現状、月に数百人ペースでの推移で新たに登録してくれる人がいます。

これはKAI-YOU Premium構想段階において、考えていなかった数字でした。初月の無料期間で解約しても、また再度次月に登録し直してくれるユーザーもいらっしゃいましたし、増えています。

一方で、現在の編集体制がぜんぜん行き当たりばったりかつ、人員が僕(CEO)と編集長(COO兼任)という2人で回すのがメインとなっていて、満足いくコンテンツ量を供給できていないのを歯がゆく思っています(絶賛、手伝ってくれる編集者を募集中です!)。

2つのメディアを運営するって、大変なんだ! という気づきがありました。

また、今後は下記に行うような記事ではないコンテンツ/コミュニケーションを軸に据えて運営していきたいと考えています。

KAI-YOU Premium これからの試み

まず、KAI-YOU Premiumではゲーマー向けチャットサービス「Discord」を使って、Premiumユーザー限定の運営/読者/クリエイターをまたいだコミュニティを運営しています。

https://premium.kai-you.net/article/36 premium.kai-you.net

KAI-YOU.netやKAI-YOU Premiumのコンテンツの話題はもちろんですが、世の中に起きているポップカルチャーの動向や時事的なニュース、あるいは近所のうまい飯屋などについて意見交換を行っています。

また、Discordに入ってくれている人たちとゲーム大会や飲み会などを開催していく予定です(すでに一回やったんですが、その時はKAI-YOUじゃない人は2人しか来てくれませんでした。衝撃をうけました)。

(Discordの認知度がまだ世間的にはあまりないのか、KAI-YOU Premiumに登録してもDiscordに入ってないよ〜〜という人が多くいらっしゃるのですが、マジで入ってほしいです!)

さらに、8月5日(月)にはKAI-YOU Premium初の公式イベントとなる「ポップカルチャーの未来とメディアの役割」を開催します。

https://premium.kai-you.net/article/76 premium.kai-you.net

ファンダムと批評」というSNS以降のポップカルチャーとメディアを巡るトピックについて、柴 那典さん、数土直志さんという音楽/アニメというエンターテイメント業界における報道を牽引する2人のライターに登壇していただき、意見を交わしていただきます。

また、司会としてKAI-YOU Premiumの編集長である新見直くんも出ます。

そんな感じで、これからいろいろやっていきたいと思ってます!

改めて。僕たちはKAI-YOU Premiumを、Webメディアの実験場であり、ポップカルチャーの新しい楽しみ方の一つだと考えています。

是非みんな、KAI-YOU Premium登録してね。

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